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ヤジャマン 踊るマハラジャ２
「踊るマハラジャ２」などとサブタイトルを付けてはいるが、作品ができたのはムトゥよりも先とのこと。同じくラジニ・カーントが出てくることから柳の下のどじょうを狙った見え見えのタイトル。銀座の怪しげな映画館で見たんだけど、この映画は期待するとガッカリさせられる。 【お話は・・・】タイトルの「ヤジャマン」とは大地主のこと。主人公のラジニ・カーントは人格者の大地主を演じる。いろいろあって妻（ミーナ。ムトゥのヒロインと同じ人。彼女の眼が印象的。当時は１９歳だったとか。）をめとるのだが、横恋慕しているヤツがいて、そいつは政治力を持ってる悪い奴。妻に毒を盛り、子どもが産めない身体にしてしまう。夫が「種無し」と謗られるのを我慢できず「妊娠した」と可愛い嘘をつく。懐妊を祝う踊りの輪・・・。しかし、毒は彼女の身体を蝕み、ついには命を落としてしまう。臨終の床で彼女は一人の若い女に後のことを託す。その約束を果たすために後妻になろうとする若い女。ヤジャマンを想い、夜の庭で歌い踊るシーンは素晴らしい。死んだ妻のことが忘れられず拒絶するヤジャマン。例の悪い奴は再婚（して世継ぎができること）を邪魔するために、若い女の親に手を回し、自分の手下と結婚させてしまおうとする。 そんなこんなの中で、妻に毒を盛ったということが悪い奴の妻から知らされる、怒るヤジャマン。大暴れが始まる。 【感想なぞ・・・】 恋愛時代、料理が下手な彼女の作った菓子を食べて歯が折れた主人公を「歯が弱いんだろう」と勘違いして、大量の歯ブラシ（というか、太い爪楊枝とでもいうべきか）を贈る。その歯ブラシで踊るのが面白い。 何かしらの小道具が出てくるのがラジニの映画の特徴らしいが、この歯ブラシ踊りは見物である。 何故、がっかりするのかと言うと、画面があまりきれいでないこと、カメラワークなんかも、ムトゥを見た後だと、アラが目立ってしまう。 また、乱闘シーンもやたらと血がドバドバ出るし、妻が倒れるシーンでもあのミーナちゃんにゲロ吐かせるんだもんなぁ。 ラストシーンも、ちょっと救いがない感じで、カタルシスは感じないのだ。 |
