カーマスートラ

イギリス・インド合作映画。インド映画ではキスシーンすらないのに、この映画はその手のシーン満載である。そりゃ、「カーマスートラ」だからしょうがないよねぇ。

見たのは飛行機の中。エッチな映画じゃなくて芸術作品ということだろう。監督はミラ・ナイールという女性。女性ならではの『描写』が評価されているらしい。
ちなみに、上映時間は１１０分、群舞シーンもないので、いわゆるインド映画ではないかな。

【お話は・・・】（記憶が薄れてます。goo 映画のあらすじはこちら）

主人公マヤ（インディラ・ヴァルマ）は身分の低い乳母の子。一緒に育てられた貴族の娘タラ（チョウドリー）が藩王ラジャ（ナヴィーン・アンドリュース）に嫁ぐことに嫉妬。
あろうことか、タラの婚礼の日にマハラジャを誘惑し、タラに「今までは私がお古を貰ってたけど、今度はあなたが・・・」

当然のことながら家を追い出されたマヤ、放浪の末、カーマ・スートラの師匠ラサ・デヴィに身を寄せ、そこで修行して、奥義を学ぶ。要は「とっても上手になった」のである。

そうこうするうち、彫刻師のジャイ・クマール（ラビン・ティカラム）と恋仲になる。もう、朝から晩まで・・・という感じ。

ジャイがマヤをモデルとして彫った石像がラジャの目に留まった。石像のモデルをさがすラジャ。一方ジャイは一日中、マヤ、マヤ、マヤ・・・で、彫刻が作れなくなってしまい、マヤと別れることに。

せっかく身につけた愛のテクニック、「愛する男に使えないなら・・・」とばかりに、マヤは再びラジャの元へ。ラジャはマヤに溺れ、タラから離れていく。深き因縁。

一方ジャイも、マヤが忘れられない・・・。密会。そして、悲しい結末が。

【感想なぞ】

とにかく暗いのである。インド映画じゃないから踊りもないし・・・。最後の場面で、奴隷となったジャイが恋人との想い出を彫る。寺院の壁かなんかだと思うんだけど。

実際にインドの寺院の彫刻にはエロティックなものがある。テレビ、映画ではキスシーンすらダメなのに ああいうのは大丈夫なようで、絵葉書なんかも売ってた。初めて見たときは、「何でこんなものがここに あるのか？」と思ったけど、この映画を見て「ああ、そういうこともあったのかもしれない。」と思うよ うになりました。

えっちな気持ちで見ると、落ち込んじゃいます。
（いつだったか・・。飛行機の中で。字幕無し）