家族対抗歌合戦

作・演出

  林 邦應

音楽・出演

  木根尚登




出演

これらの登場人物の相関図はこちら
小野剛民安原弘巳愛上家の長女・美鈴と結婚した地元のお菓子やさん。近く、村会議員選挙に出馬予定。かつては、勇二と「ユウ&ヒロ」というフォークデュオを結成していた。
北村易子安原美鈴愛上家の長女。勇二とは同級生だった。今は安原家の菓子店を切り盛り。
木根尚登愛上勇二愛上家の次女・舞子と結婚。愛上水道店を継いでいる。かつては歌手を目指していたが、ある事故から歌を封印。
名和利志子愛上舞子愛上家の次女。弘巳の同級生。勇二と結婚、娘・咲紀をもうける。 
津田絵理奈愛上咲紀愛上勇二・舞子の一人娘。イラストレータ志望で近々東京の専門学校へ。 
麻乃佳世愛上美希愛上家の三女。占いにはまる独身女性。農協に勤め、姉夫婦と実家に同居。 
石山博士五十嵐幸作愛上家の四女・苑子と結婚。100円ショップのオーナー。カネに細かい。
鳥居しのぶ五十嵐苑子愛上家の四女。若い頃はブイブイ言わせていた風で、高校のときに幸作とできちゃった結婚。 
久保田武蔵五十嵐城司五十嵐幸作・苑子のひとり息子。東京の大学に通う。彼の出した一通の手紙が今回の事件の発端に。
伊東貴明緑川 真人気テレビ番組「家族対抗歌合戦」のAD。今回は番組出場の愛上家の取材に訪れたが・・・。




あらすじ

房総半島のど真ん中、大多喜町。ここの愛上水道店が物語の舞台。
エプロン姿の弘巳が入ってくる。近く議会選挙に立候補する。選挙運動に、かつてのフォークデュオ「ユウ&ヒロ」を使おうと懇願するが、すげなく断られる。
娘の咲紀が帰ってくる。父親とは微妙な距離感・・・。

そこにテレビ局のADがある番組の事前取材にやってくる。その番組とは、当時の人気番組「家族対抗歌合戦」。なかなか出ることができない、この番組に出場が決まったというのに、勇二は辞退すると言い出す。さて、その理由は・・・。

子どもができないまま夫の家業のお菓子屋をもり立てる長女、親から引き継いだ水道工事店が左前になってしまっている次女、占いに依存し、婚期を逃した三女、そして、夫との間にすきま風が入り始めた四女。それぞれの悩みを抱えている愛上家の4姉妹。この番組への出場を機に問題の解決を図ろうとするが・・・。

お互いの想いをぶつける中、勇二が音楽を封印した理由が明らかにされ、そして咲紀が歌い出す。

感想

聴覚障害者を舞台に立たせる、しかも歌まで歌わせる。かなりの挑戦であり、違う目で見れば「イタイ」演出家も知れない。それを、そう感じさせないのは、咲紀役の津田の笑顔のせいかもしれない。

細かい伏線がいろいろあるので、何度か観ないと判らないかも知れない。例えば、冒頭の物干し台の場面、勇二が洗濯ロープの張り具合を試すような仕草をするのだが、これは「枝振りの良い木を探す」のと同じような意味合いだったのだ。

元・東京キッドと元・宝塚が唄って踊るシーンも素敵だし、木根さんが唄うシーンも素敵。

公演データ



●場所     新宿  THEATER/TOPS

●期間    2005年3月12日(土)〜27日(日)

       22ステージ
2005年3月12131415161718192021222324252627
  
14:00         
19:00          
19:30       

●チケット  前売り4,500円  当日4800円

●グッズ   パンフ・劇中歌のCD・クリアファイルの3点セットが2,000円