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ＩＯＨプロデュース公演。 手違いで直前まで詳細が判らず、日程の合間、東京への日帰り観劇となりましたが、ＨＰの読者はじめ４人の方と一緒に観劇、さらに終演後の宴会には前日観劇・翌日観劇の方が３人合流してくれて賑やかなツアーとなりました。 作・演出林 邦應出演
あらすじ舞台は実のアパート。中央にコタツ、壁にはエロ漫画の下書きらしきものが貼られている。前夜、陽一がアルバイトをしている信州料理の居酒屋で痛飲した実は、締切まで後２時間というのに、まだ連載のエロ漫画を書き上げていない。 編集長のヤッチィこと田中から催促の電話があってもなかなか筆は進まない。実の連載は「女子高生からのエッチな投稿」を漫画で再現するというもの。ホントは女子高生は存在せず、陽一が投稿文を創作しているのである。 この日は、実の恋人・真純の３０回目の誕生日。このタイミングでプロポーズするつもりの実。プロポーズの言葉は考えに考えて「愛のある茶の間を作ろう」というものであった。前夜、居酒屋でたまたま隣に座ったウーピーを相手にリハーサル。ウーピーは感激して滝のような涙を流していたからバッチリだ。 編集長の田中、姉の咲子がアパートを訪れ、ワイワイやりながら真純を待つうちに、突然、昨夜の女性、ウーピーこと涼子がトランクと枕をもって転がり込んでくる。 そう、昨夜のプロポーズ（の練習）にすがる想いなのだ。 困惑する実、そこにお約束通り（笑）真純が登場。当然、誤解をして怒り出す。 そこに、みんなの勘違いが重なり、物ごとは意外な展開に・・・。 感想いつものＩＯＨの本公演と違って、全体に判りやすい。解釈が分かれるところもない。難しいことを言わずに、やり取りの面白さだけを楽しめる舞台。冒頭、暗転から舞台の旅行カバンにスポットが当たり、さらに暗転の後、ようやく役者が登場するのであるが、この旅行カバンが、咲子、涼子、真純、そして光代。この４人の女性の新たなる旅立ちを象徴しているのである。なんて丁寧な種明かし（笑） 前半の２０分くらい、背景説明も兼ねて、いろいろなエピソードが盛り込まれており「ダレた感じ」という人もいた。通常のＩＯＨの芝居なら、ここでバタバタした感じになるのであるが、今回は違った。福島さんと斉藤さんの間のいいボケとツッコミが、とっても上質な言葉のキャッチボール（千本ノックというべきか）が進んでいくのである。 真純という女がイヤな女に描かれている。勉強し直すためにアメリカに行く・・・って部分ではちょいと救いもあるのだけど、そのときに陽一に心が傾いているように見える部分は不要だったと思う。（そもそも渡米を決意しているヤツが編集者に名刺を渡す、っていうのも変だな。） それと実（や、咲子）が何故、涼子を受け入れることになったのか、そこの心境の変化が今イチ納得がいかない。単純に、真純がいなくなった反動？って訳ではないのだろうけど、「何年でも待ってるぜ。」っつうのよりは、カッコ良かったけど、それにしてもなぁ・・・。 エピローグのコロボックルはキレイだぞ。 ＃ 松本が出てきたり、「バーテンやりながら脚本家を目指す」って設定だったり、内輪ネタも満載だったな。 公演スケジュール２００２年１２月１２日（木）〜１９日（木）
劇場下北沢・駅前劇場料金前売り３，０００円 当日３，３００円（全席自由） |
