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昨年９月、下北沢・本多劇場デビューを飾ったＩＯＨ、その成功を受けて、本多劇場で連続公演です。ばんざーい！！ 今回は、音楽を東京キッドの音楽も書かれた、あの小椋 佳さん担当、虹の降る場所のために３曲を書き下ろしてくれました。これは必見！！！ 作・演出林 邦應音楽小椋 佳出演（ネタバレあり）
あらすじ（ネタバレあり）純也は新婚２ヶ月で事故死した妻の母・千鶴子と新居となるはずだったアパートで２人で暮らして半年になる。２人で暮らすことが当たり前に感じられるようになってきたそんなある日のできごと。いつものとおり、純也を会社に送り出すと、業務用の掃除機でガーガーと音を立てながら掃除を始める千鶴子。両隣の節子、翔が「うるさーい」と文句を言いに来る。仕方なく掃除機を捨てることに同意した千鶴子が階段を下りたときに、大きな音と悲鳴。倒れてる千鶴子。千鶴子が瀕死の重傷を負ったと誤解した節子と翔は千鶴子の縁者に、電話をかけまくる。 慌ててかけつけたのは、純也、純也の恋人の山口悦子、会社の冠婚葬祭係の牧原、そして偶然、買い物ツアーに上京してきた純也の兄夫婦、拓也とみちる。ちょっとした行き違いと思いこみでどたばたする中、ひとりの男が駆け込んでくる。何となく訳ありの風。そう、１０年間音信不通だった千鶴子の実の息子・政人だった。妹の葬式にも顔を出さなかった政人は、売れないコメディアンである。母に対して屈折した想いがある。 さて、これだけの人を集めてしまった、しかしピンピンしている千鶴子は考えた。そうだ、「生前葬」をやろうと・・・。「通りすがり」の政人も嫌々ながら列席させられる。 牧原の司会のもと、出席者は千鶴子に対するそれぞれの思いを語り始める。いや、実際には自らの思いの丈を披瀝する場になっている。実は本歌取りの詩しか書けない詩人。借金で首の回らない九州男児・・・。 そして、政人の番になった。自分にできるのは、テレビでやった唯一のネタしかない。ネタを演じながら母への想いの丈を吐き出す。そして、「名を挙げたら帰ってくる。それまで母をよろしく。」と去っていく・・・。 生前葬が終わり、隣室で精進落としが進む中、悦子に「純也と一緒に住んじゃいなさいよ。」と奨め、そして、悲しいときにいつもやっていた「おはじき」をする。自分の顔をちゃぶ台においた鏡に映し、その眼のところにガラスのおはじきをおくと、あたかも涙のよう。これをやりながら、ずっと涙をこらえてきた千鶴子。 そして荷物をまとめた千鶴子が部屋を出ていく・・・。 感想（ネタバレあり）
このあらすじでは何が何だか判らないであろう。そう、いろいろな、小さなドラマが複雑に絡み合って、最後に向かうのである。公演スケジュール２００２年３月６日（水）〜１０日
劇場下北沢・本多劇場料金前売り３，８００円 当日４，０００円（全席指定） |
