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なんた浜自由が丘に店を開いて４０年。老舗の「沖縄居酒屋」。お店を仕切るのは御年８５歳の前浜敏（とし）さん。８５歳には思えない元気、かつチャーミングな姿で、客の相手もするし、三線片手に歌ったり舞ったり。ときどき姿が見えなくなるときは厨房にも入っているようだ。 沖縄・竹富島のご出身で、石垣島で蓬莱閣という台湾料理屋さんをやっていたのですが、娘さんの音楽教育のため？に内地に渡り、最後はこの地で沖縄料理屋さんを開くことになったとのこと。 ちなみに店名になっている「なんた浜」とは、竹富でも石垣でもなく、与那国島にある浜の名前。４０年前の開店のおりに、まだ復帰前に沖縄選出の衆議院議員だった西銘順治さんから付けて貰った名前なのだそうな。何故、西銘さんがこの名前を付けたかは不明です。（西銘さんご自身は本島のご出身ですから。） お店は、大井町線の改札口から徒歩１０秒のビルの４階。ビルの入り口に小さな貼り紙があるだけで、最初はわかりにくい。細い通路の奥にエレベータがあるお店に入ると、いきなり冷蔵庫とビールサーバー（もちろんオリオン）があり、狭い感じがするが、奥は掘りごたつの小上がりもあり、ゆったり。 まずは、お通しでオリオンの生を頂く。手元のメニューや、ホワイトボードに書かれたお勧めから、つまみを選ぶ。お店には、敏おばぁの次女の知子ママさんと従業員の方がいて、今日のお勧めを教えてくれることもある。 島らっきょう、海ぶどう、ジーマミ豆腐などの定番で一杯。ちょいと珍しい、大谷渡のおひたしやパパイヤチャンプルなんてのもある。ちなみに、おばぁは「噂の東京マガジン」の「やってＴＲＹ！」に出てゴーヤチャンプルを披露したのだが、ここのレシピはゴーヤ、豆腐、卵で、塩味のシンプルなもの。まずは、こいつを頼まないことには始まりませんねぇ。 ビールの後は、島酒（泡盛）へ。普通のボトルは３６７５円（＋消費税）。おいらは、おばぁの出身・石垣島の「於茂登（おもと）」一筋。ちなみに、石垣にある「於茂登岳」は標高５２６メートルで沖縄県の最高峰で、また、於茂登を作っている高嶺酒造所の社長さんは沖縄県議会議員さんでもあります。 泡盛の飲み方は人それぞれ。おいらはロックで呑むことが多いですねぇ。 Ｌ字型のカウンターは１２〜３席。角の所にはおばぁがチョコンと座って回りに目を配っています。小上がりは４人×４ほどで、ウィークデーでも早い時間から埋まってることが多いですね。 三線が何棹かあって、常連さんや名物のおじぃ（鹿児島・沖永良部のご出身。おばぁの配偶者じゃなく常連さんです。）がつま弾くと、それに合わせて歌ったり踊ったり。ゆったりとした時間が流れていきます。 スージーズのライブが開かれるときは、店中でカチャーシー！ 【データ】住所 目黒区自由ヶ丘1-8-20 自由ヶ丘第一ビル4F（東急大井町線「自由が丘」駅から徒歩２０秒。 電話 営業時間 １７：００〜２３：３０ 定休日 月曜日 キャパ カウンター１３席、小上がり４席×４ お店ＨＰ http://www.nantahama.com/ |