上野の展覧会を見に行った帰りに、ふと思い立って献血。ちょっと緊張感のない献血ルーム。
上野献血ルーム学生時代の根津、そして就職して湯島に住んでいた頃は、上野駅前の移動採血車のお世話になることしばしばだったが、ここのところ上野はとんとご無沙汰。展覧会を見て4時半くらい。飲むにはちょっと早いな・・・という時間帯。思い立って献血。当時は移動採血車だったけど、さすがにこれだけの繁華街だから献血ルームができたに違いない。交番で訊いたら、お巡りさん、直ぐに教えてくれた。 広小路を御徒町方面に歩いたビルの3階。エレベータを下りると煎餅の匂いがぷーんと漂う。 10人は座れる大テーブルと、窓際にはカウンター(5,6席)。テレビはNHK総合を流している。席はほぼ埋まっており、割と狭い感じ。 受付は年配の男性二人。「荷物はロッカーへどうぞ。」って奨めてくれるんだけど、ロッカー満室状態なんだよなぁ。 本人確認のため、免許証の提示を求められた。あれ?前回も見られたぞ。1回で良いはずでは?? ハードル二つ今回のハードルは、夏休みのベトナム旅行と、先日のインフルエンザの予防接種。特に予防接種は「過去1年間」に接種していると問診に引っかかるのだ。7,8分待たされて呼ばれる。どきどきしながら問診。かなり年配の先生。 「予防接種は何?」「インフルエンザです。」「いつ頃?」「2週間くらい前だったと思います。」事実、いつやったか覚えていなかった。今になって日記をひっくり返すと10日前なんですね。4日ほどサバを読んでしまったことになる。10日と2週間で判定が違っていたのかどうかは判らないが、こちらは全くおとがめナシ。 「海外はどちらへ?」「8月にベトナムに行きました。」「何日くらい?」「3日間です。」「ベトナムはどこに行ったの?」「ホーチミン、昔のサイゴンです。」「ホーチミンだけ?」「はい。」で、これもおとがめナシ。8年前の半年間のアメリカ暮らしは、何度もクリアしているので、もう申告はしない。(狂牛病のように新たに何かが見つかれば別だけど。) 無事検査のための採血へ。 検査採血さすがにプライバシーの問題もあるのか問診室は個室になっていた(扉は開け放し)けど、検査のための採血は採血室の片隅で行う。いろいろなモノがバーコード管理されていて、試験管だのカードだのをピピっとリーダーに読ませる。その姿はさながらクロネコヤマトの集荷のおにいさんのようである。この検査では比重と簡単な肝機能のチェックをする筈なのだが、特に説明もなく「大丈夫です。」とのこと。何が大丈夫なの? ちょいと説明不足。 採血採血ベッドが一杯なので、一旦待合室に戻る。雑誌は週刊文春と女性の生活情報誌。そして漫画(単行本)がズラリ。小説の文庫本もあって、こっちは貸し出してくれるらしい。確かに、せいぜい、30分の待ち時間では読み切れないから、気の利いたサービスではあるな。おいらの読み終わった文庫本でも寄附するか。テレビはNHK。全日本相撲選手権。随分変な位置にあるな・・・と思ったら問診の先生の真正面なんですねぇ。あ、だから問診室の扉は開けっ放しなのか。と、先生と目が合った(笑)採血。ベッドが空いている方で、と頼んだら右腕からになった。右腕の血管が肥厚しているので、ここのところ右で検査、左で本採血にしてもらってたんだけど、あんまり混んでたので。 ちょっと太めの若い看護婦さん。イソジンを塗るときにお約束の「ヨードアレルギーは?」っていう質問がなかった。 本採血の針を刺す。ブチっと音がした。ギャッ! 咳止めやインフルエンザなぞ、細い針に馴れていたので激痛に感じる。このブチっていう音、看護婦さんも感じたらしい。「今、ブチって言いましたね。痛かったですね、ごめんなさいね。」 うむ、痛いわい。この痛みさえなければ、いくらでも献血してあげるのに。(毎週のように成分献血する人の血管ってどうなってるんだろう?) しばし、注射針談義。献血の針は、一般の医療用の注射針の中でも太い方なのだそうな。これより太いのは、骨髄液採取に使う針くらいなんだって。おいおい、骨髄液ってそんなに太い針でやるの? 各ベッドに小さなDVDの画面があって、長い採血だとDVDを貸してくれるんだろうけど、おいらはロンブーを見てました。実際の採血時間は7,8分かな。普段よりちょっと長かったけど「早いですね。」って言われた。寒い日ではなかったけど、なかなか出ない人は、温めたアイスノン(変な言い方?)を腕に載せられたり、手に握らされたりしてるくらいだからね。 処遇品ボールペン一本。うーん、しょぼい。世の中だんだん、そうなってくるんですね。献血はボランティア。見返り求めちゃダメってのは判るんだけどねぇ。お菓子は、ビスケット4,5種類、煎餅4,5種類で、飲み物は自販機&フローズンなんちゃらがあって、充実していた。(しかし、自販機のアクエリアスが売り切れ状態。一番、献血らしい飲み物なのに。) |